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【やました・ひろふみ】 一九三四年、長崎市生まれ。高知大学文理学部理学科生物専攻卒。工コロジカルプランニング研究所代表、日本湿地ネットワーク代表。
主な著書『有明海・諌早湾からの報告』 (長崎地方自治研究センター)、『ラムサール条約と日本の湿地ーー湿地の保護と共生への提言』 (信山社)他多数 |
ラムサール条約正式名は、「特に水鳥の生息地に国際的に重要な湿地に関する条約」1971年、イランのラムサ一ルでの会議で採決された。多様な生態系をもっている湿地を保全するのが目的。日本は80年に加入した。加盟国は、条約事務局に最低1力所の湿地を登録し、保全に努めなければならないとしており、日本は、北海道・釧路湿原など10力所の湿地を登録している。さらに「ラムサール条約の締約国は、湿地が登録されているかどうかにかかわらず、自然保護区を設けて湿地と水鳥の保全・監視を十分に行う」(第4条)と定めており、登録済みの湿地だけでなく、締約国内のすべての湿地を法制で守ることを義務づけている。 |