平和の入り口〜菱形に進む世論形成

 集会参加登録者の多くは県外の人たちでした。登録したものの参加しない市民もいたようです。しかし、だからといって、長崎の市民意識はまだまだだという見方は正しくないと考えます。長崎市民全てが核兵器廃絶問題を常日頃から考えているわけではありませんが、マイクを向ければ長崎市民は誰でも自分の意見を言うことができます。これは大きな驚きであり運動の支えです。市民一人一人がこの集会によって、その発展段階に応じて少しずつ前進できたかが重要です。そして平和運動への入り口が色々な形で準備されている必要があります。世界のNGOが運動の菱形の頂点にいるとしたら、その反対側にいて核兵器廃絶に後ろ向きの人々にも影響を与え、菱形の中央に招き入れる地道な運動を続けることが重要だと考えます。

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