白熱の議論が産みだした感動

 「同じようなあいさつは減らしたい」…「楽しく、明るく、賑やか」…斬新な集会スタイルを模索する中で、小学生の群読とともに市長が開会宣言をするアイデアが生まれてきました。ところが時間の関係から、市長ではなく知事に開会宣言をお願いすることに途中で修正されました。これ聞いていなかった県の担当者は次の会議で、「これでは県民を代表してメッセージを伝えることができない」と強く修正を求め、延々と議論が続きました。最終的に市長が開会あいさつ、知事が歓迎あいさつという形に落ち着いたのですが、代わって開会宣言に白羽の矢が立ったのは城山国民学校で被爆した下平作江さん。被爆当時と同い年の城山小学校5年生児童とともに行った開会宣言は自らの被爆体験も交え、聞く人に強い感銘を与えたのでした。

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