子どもの出演で親を参加させる作戦

 子どもらによるパフォーマンスは集会に活気を与えるだけでなく、我が子(孫)の晴れ姿を一目見ようとする家族の参加を促す特別の効果を持っていることに、私たちは着目していました。城山小学校5年生10名については出番が早かったこともあり、家族らしい姿は確認できませんでした。しかし、集会も終りに近づき長崎児童合唱団47名の出番が近づく頃には、会場出入り口を行き交う親子連れの姿が目に付くようになりました。4曲を歌い終え、「できた!できた!できた!」という子どもらの元気な声が会場にこだますると、割れんばかりの拍手が沸き起こり、複数の母親らしき女性が足早に笑顔で退場していく姿を見かけました。仕事の都合で駆けつけることのできなかった家族も、その夜わが子と平和について語り合ったことでしょう。

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