長崎に平和の文化が生まれた

 祈りのナガサキが行動を始めた、という表現は少々大袈裟でしょうか。分科会のテーマの一つでもあった「平和教育・平和文化」(暴力の文化から平和の文化へ)になぞらえていうならば、長崎に平和の文化が生まれたといえるかも知れません。文化とは「理想を実現していく人間の活動、またそれによってつくりあげられた結果」。それぞれの持ち味をもった多彩な人々〜核兵器廃絶運動に携わってきた有名無名の互いに名も知らなかった人々〜が共に行動し、ひとつの集会を作り上げるという、まさに画期的な大事業でしたし、これらのタレント(才能)が織り成す錦織的輝きは正に平和文化そのものでした。互いの立場と主張の違いを理解しながら共同できる仲間と出会えたことは、これからの私の人生にとって大きな宝となりました。

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