TOP NEXT

上海訪問記

第1部 出航〜一路上海へ
[shukkou]

 1996年10月17日、木曜日午前10時40分、定刻より20分早く「長崎上海号」は長崎港松ヶ枝埠頭を出航した。28時間の航海の始まりである。

[wakare]

長崎市役所新任係長洋上研修第3班(最終班)の出発にあたり、1、2班の参加者有志と職員研修所長が航海の無事を祈って見送った。

[yuubae.JPG 30KB]
[yuubae]

 1日目の研修が終わった午後5時30分頃、船は茜色に染められた東シナ海を西に向かっていた。船客らは、たびたび航海する者にさえ稀にしか見ることのできない「洋上の落日」を食い入るように見つめていた。

 2日目の午後、白黄色によどんだ海をゆっくり航行している船がすでに揚子江に入っていることを知らされ、その広大さに度肝を抜かれる。

[konzatu.JPG 28KB]
[konzatu]

 海から川に入るかのような感覚で、大きく取り舵をとった船が、揚子江の支流、黄浦江[jpg47kb](河口はこんな風です)に入る。速度は極めてスローになり、しきりに霧笛を鳴らす。先を急ぐ小さなフェリーや漁船が前を横切り、追い越そうとして、衝突しそうになるからである。とにかく前も後も横も、船、船、船。

[juutai.JPG 26KB]
[juutai]

10月18日、金曜日、現地時刻午後3時30分、上海国際埠頭[jpg52kb]に私たちは降り立った。
(リンク写真の左下に見えます。河の左奥が下流=揚子江〜東シナ海です。)

TOP NEXT