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上海訪問記


第5部 上海こぼれ話


目立ちすぎる広告塔

1日目の夕食は旧租界地区・ 外灘[jpg78kb](ワイタン)にほど近い鴎(かもめ)飯店だったのだが、ライトアップされた 石造り洋館群の(その場所から見ると)真ん前に、赤、白、緑に彩られたフジフィルム のどでかいイルミネーションタワーがデーンと居座っていた。よく目立つし 、宣伝効果は相当なものと思うが、あまりにも派手派手しくミスマッチそのもの であった。なんでもありの上海だが、こればかりは何とかして欲しいと思ったの は私一人だけではなかったようだ。外灘夜景[jpg45kb]をどうぞ。

押し売りに注意

上海ポートマンシャングリラホテルはあまりに立派なホテルなので、2日目 の出発の前に写真を撮ろうと思って、同室の松本さんとホテルの外へ出ると、流 暢な日本語で話しかける二人連れに出会う。 市場はあっちだ、日本に友達がい るんだとやけに親しく話しかけてくる。ついには切り絵の「作品」を取り出し、 プレゼントするという。「作品」が立派なら礼の一つでも言って別れるところだ が、もらってもしようがない感じ。 困った様子をしていたらついに買って欲し いと切り出してきた。「100円でも」というが、強くお断りした。 赤信号で 道路を横断するよりも、いやあ大変だった。 これほどあからさまではないが、 各観光地に、このての人々が様々な商品を手に観光客相手の商売をしている。無 視して通るのが一番とのアドバイスがあった。

夕食はオークション

蘇州から再び鉄道で上海へ。上海工業展覧館で最後の(?)買い物をすませた後、最後の夕食へ向かう。 前夜もそうだったのだが、結婚披露宴会場を横切り小部屋へ通される。 ところがなぜかズラリと並んだ掛け軸のおびただしい数。 東京の専門学校に通ったという若いウェイターが流暢な日本語で食事を勧める。
お腹も満足してお箸のペースが衰えかけたのを見取った、かのウェイター氏、 「さあ皆さん、蘇州、上海は楽しまれましたか、おみやげは大丈夫ですか」と切り出した。 まずは「著名な」作家の掛け軸1万5千円から始まったがどうやらこれは前振りで、 「そのほかの」作品5千円を主戦場にたたき売りが始まった。まさか食事の後でまで 買い物させられるとは予想さえしていなかった私たち。最初はとまどっていたが、 ウェイター氏の話術に次々とはまっていく。 ついには一人で3本も買い込む強者も現れ、あらかた10本以上の掛け軸が次から次ぎへと 片づいたかと思うと、次に取り出したるは人参強壮剤。さすがにこれには取り合わない、 と見るやテーブルクロスのお出まし。ダンピング攻勢に抗しきれず財布の紐は締まることを忘れ 「飛ぶように」バッグに収まっていく。
時間無制限だったらどうなっていただろう、とバスに乗り込みほっとした。

上海オールドジャズバンド

映画「上海バンスキング」で知られた、 和平飯店[jpg57kb]の上海オールドジャズバンド(新聞記事参照)は 夜の観光の目玉のひとつです。 ただ異国の地では、ましてや外国人と見るや数々の「商品」を売りに来るバイタリティーを見ると、 夜出かけるのは少しばかり勇気がいるのも事実。
今回は長崎県上海事務所の笹原君にお願いして案内してもらった。 大理石造りの和平飯店2階にある小ホールはまだ午後8時の開演時刻を少し過ぎたばかりだというのに ほぼ満席だった。受付係とかけ合い、7名分の座席を確保してもらったが、 なんとラッキー、ステージの正面横だった。
昼間は別に仕事を持ちながら毎夜ステージに立つというOLD JAZZ BANDの面々。 平均年齢はどう少なく見積もっても65歳以上ではないかと思われるが、非常に元気。 さすがに曲間のお休みが必ず必要だが、わずかな休憩時間に時折席を外すだけで延々と演奏を続け、 拍手喝采を浴びていた。
ところで、ジャズ演奏をわざわざ聴きに行ったのは生まれて初めてだった。

ガイド

[guide]

今回お世話になった二人のガイドと蘇州駅でスリーショット。 左が上海ガイドのまじめ男、于(宇宙のウです)さん。 右は蘇州ガイド、駄洒落上手の張さん。二人とも日本語がとてもうまい 。大変お世話になりました。



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